VOICESお客様の声

自然と人が集まってくる空間づくりを目指して

金 様

私は韓国のソウル出身で、1975年から日本に来ています。この家は、2000年から借りていて、当時は京都からずっと通っていましたが、2012年から高浜町へ移住しました。
仕事はアーティストとして、絵を描きながら、染色をしたり、ランプを作ったり、物を作りながら、ピースマスクというプロジェクトに取り組んでいます。
ベルギーの友人が高浜町へよく来ていまして、その友人の縁で、高浜町の米谷さんという方に知り合いました。米谷さんは高野に住んで農業をしている方でして、ある日、その方にアトリエになる空き家があればと聞いたら、今の古民家が見つかったんです。それがきっかけで、この家を活用することになりました。この家を初めて見た時に、柱に惚れちゃって。「素晴らしい」の一言。それ以上の言葉が出ないくらい美しかったんです。これがきっかけで京都市内からこの町への移住を決意しました。

杉フローリングの香りが家の居心地の良さを高める

この古民家に住み始めたのが2012年。その後、この古民家を部分部分にリフォームしました。まず、3年前に屋根と壁を直し、その後、今年の1月~3月末まで床などをリフォームすることができました。
今年のリフォームについては、配管が無かったので、配管から、それから台所、そしてこの大きい部屋の杉フローリング。それから、外のトイレなど。一番大事なところができました。
先日、外国人の若い方々が4人寄ってくれましたが、まず(家に)入ったら、杉フローリングの香りに、「あ~、香りが良い」と言っていましたね。この杉の香りというのは凄く良いし、それから木が柔らかい。工房なので、いずれ汚れてはいくかと思いますが、私はそれも良いと考えています。感触も良いですしね。

アートの力で自然と人が集まる空間へ

できれば、月1回くらいはこの古民家を一般開放して、村の人や、山を登る人に立ち寄ってもらい、美味しい珈琲を飲みながら、笑い声が生まれる空間にできたら良いなと、自然と人が集まってくる空間にしていきたいです。
また、私はアート分野での活動をしていますので、子供達がここに来てアートで一緒に遊びながら何かをしていく。それが、一緒にいる大人達の元気の素になるのではないかと考えています。子供のパワーは大きいので。先日も、5組の親子とのアートイベントを開催して、とても好評でした。子供達は家の中で元気いっぱいに走り回ってましたね。絵を描いたり、色々とやりました。それを見たお母さんたちもとても喜んでいたのが、とても印象的でした。この場所に来れば親子の枠を超えて、初対面の人も交流が深まる、アートの力を借りて、そのような場所をこれからも作っていきたいと思っています。

高浜町から日本と世界の架け橋を作る。

築100年以上が経過する古民家というのは二度と作れないから、大事にしないといけないと私は思っています。私は外国人ですから、同じような外国の友人を沢山招いてきました。日本の方々は、日常の生活の中で見たりした経験があるので、それが当たり前に感じてしまう。これは当然のことであると思っています。逆に、外国人にとってはあまり無い経験ですので、ここに来ると皆が喜んでくれます。だから、もっともっと外国の人たちが来てくれると良いと思っています。むしろ、ここを拠点として、そうしていきたい。いずれはここで色々な国際的な活動まで考えています。この古民家、高浜町に住む人達、そして私のアートの仕事、これらを上手く組み合わせてこの高浜町から日本と世界の架け橋を作っていくことができたら、それ以上の喜びは無いです。それが、この古民家に住む今の私の夢です。

施工概要

築年数100年以上
リフォーム・リノベーション場所台所、アトリエスペースなど
敷地面積
延床面積
建築用途古民家アトリエ
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